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2023.07.14(Fri)- 07.16 (Sun)
2023.07.21(Fri)- 07.23 (Sun)
2023.07.28(Fri)- 07.30 (Sun)
林國威(リン・コウウェイ)の作品は、交換システムの物理的・感情的側面への疑問と検証が中心となっている。今回発表する新作においては、写真と彫刻を用いて交換システムの創造を探求している。林はわたしたちの注意を通貨の物質性からデジタル画像ストレージの物質性へと移すことによって、経年変化のさまざまな側面に焦点を当てる。作品 «Commemorial» では、コインを押すという行為が両義的な結果を生み出す。一方では細長くなった硬貨が流通の痕跡を平らにし、他方では新しい形へと伸び湾曲する。また、«Hammering Memory» で林は、9枚の銅板の表面をハンマーで叩いて変化を作り出す。これらの銅板の配置は、カメラのメモリーカードの接点を模している。林にとってハンマーで叩く作業とは、銅を変形させ、形成のプロセスを探るための方法である。林は素材が加工される瞬間を結晶化させることに興味を持っている。«Thermalgram» では熱が感熱紙に儚い痕跡を残す。林は穴のあいたテンプレートを使うことで、イメージを作り出す別の方法を発見することを目指している。熱の循環と空気の動きが抽象的なパターンを作り出すこの作品は、イメージの可視性と消失に取り組み、わたしたちを取り巻くエネルギーを明らかにし、写真の歴史と再び結びつけているのである。素材の再構成とコンセプチュアルな厳密さの間でバランスをとる林國威(リン・コウウェイ)の作品は、エネルギー、力、記憶との関連において、物理的、精神的な衝撃を問いかけているのである。