





2025.07.12 (土) - 07.27 (日)
オープニングレセプション:07.12(土) 17:00~
ボナ・パクは、昨年ソウルのギャラリー・チョスンで開催された個展『Whistlers(口笛を吹く人たち)』からいくつかの作品を、日韓国交正常化60周年を記念して京都のKIKA contemporary art spaceにて展示します。これまで、アートと生活の境界や、アートにおける労働をめぐって作品制作し、執筆してきたパクは、ソウルでの展覧会で「女性のあいだの友情」をテーマに据えました。彼女が語る「友情」とは、女性たちの間にある支援と連帯を意味しています。
『Whistlers』の出発点には、性産業からの回復を支援する団体「WING」とのつながりがありました。WINGは1953年に戦争孤児や未亡人の保護を目的として設立され、1996年以降は性産業から離脱した女性や暴力の被害にあった女性たちの支援を行ってきました。
パクは偶然この団体の代表のインタビューを読み、それを文章に書いたことをきっかけにWINGと関わるようになりました。食事を共にしたり、ワークショップを行ったりするなかで交流を深め、パクは《Whistlers》という作品が、自分の外部にある「外」としての他者ではなく、自らの一部としての「外」との関係、すなわち女性たちとの友情として花開いていくものだと語ります。
展覧会と同名の映像作品《Whistlers》(2023)は、WINGの女性たちと行ったワークショップのなかで制作されました。12人の女性たちが横一列に立ち、互いの呼吸を吸い合い、吐き合いながら口笛を連続して吹くというパフォーマンスを記録したものです。
この「呼吸の共有」は詩となり、《How to Whistle》(2024)では、アーティストの友人たちが寄付したTシャツの上に、その詩が刺繍されています。
《phwee phwee fweet fweet》(2024)は、俳優を含むパクの友人たちが自分の友人に宛てて書いた6通の手紙を、2人の俳優が読み上げる映像作品で、言語や論理を超えた感情的な親密さを囁くように表現しています。
今回KIKA contemporary art spaceでの展示タイトルは『Friends(友だち)』とされ、女性同士の友情というテーマからさらに発展させ、日韓のつながりや、私たち一人ひとりと世界全体との深いつながりについても問いかける内容となっています。