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2025.04.12 (土) - 05.11 (日)
オープニングレセプション:04.12(金) 17:00~
人工知能が生活に深く入り込み、テクノロジーが感情の仲介役となる現代において、「誠実さ」は、かつてよりもその輪郭を捉えにくくなっている。デジタル・コミュニケーションは、現実と演技の境界を曖昧にし、「本物らしさ」や「真実」の感覚を揺さぶる。完全に順応した人も、半ば適応した人も、まだ戸惑いを抱える人も、それぞれの立場から「人間らしさとは何か」を問い直すことになる。
機械が明快な論理に従うのに対し、誠実さは感情の曖昧さの中に宿る。予測不能で、矛盾を含みながらも、どこか温かい。完璧からは程遠く、脆さやためらいの中でふと姿を現す。こうした感情の複雑さは、アルゴリズムがあらゆる判断を導く時代において、なお生き延びることができるのか?それとも、明晰で構造的なデジタルの論理のなかに、徐々に溶けていくのだろうか?
本展では、人間と機械、そして自然との関係性を通じて、変容しつつある「誠実さ」のありようを見つめる。熱感知映像や比喩としての「温かさ」を手がかりに、誠実さを静的な価値ではなく、時代のリズムとともにかたちを変える、生きた感情として捉え直すための試みである。