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2025.11.01(土) - 11.24 (月)
オープニングレセプション:11.01(土) 17:00~
KIKA contemporary art space(KIKA cas)では、京都を拠点に活動する美術作家・濱口直巳によるインスタレーション・シリーズ《音景》の最新作を紹介いたします。
本作は、展示空間に固有の環境――「音」や「光」のわずかな「響き」――に呼応し、即興的に構成されるサイトレスポンシブなインスタレーションです。制作の都度かたちを変える本シリーズにおいて、濱口は素材を「音のかたち」と呼び、会場での試行と「調律」を重ねながら、その場で最終像を立ち上げていきます。
用いられる木の造形には、光をほとんど反射しない特別な黒が施され、同型異寸の要素が視覚的な遠近感を意図的に曖昧にします。「演奏(創作)」の瞬間に会場を満たす音と光、そして作家自身、それらの偶然が編み込まれていくプロセスは、空間に旋律を刻む行為でもあります。作家にも予測のつかない、環境に応答しつつ展開するその即興性と不可測性こそが、《音景》の核となる魅力です。
空間と音、そして偶然の出会いが重なり合うことで、ここでしか生まれえない「一度きりの響き」が立ち上がります。京都では約10年ぶりの発表となる本シリーズを、この機会にぜひご高覧ください。